ペット保険の必要性がある人、ない人の違いとは

(写真=Javier Brosch/Shutterstock.com)

家族の一員であるペットに多額の治療費が必要となった場合に備え、ペット保険に加入する人が増えています。ペット保険は掛け捨てタイプのものが一般的で、早期に加入したとしても保険料は年々上がっていく傾向にあり、加入するべきか否かについては意見もさまざまです。

そこで、ペットのケガや病気の治療費について確認し、ペット保険の必要性について考えていきましょう。

ペット保険とは

ペット保険とは、加入することでペットの治療費に対して保険金が支払われる保険のことです。現在日本では、動物医療が高度化したことにより、ペットの医療費が人間並みに高額となるケースも増え、ペット保険のニーズが高まっています。

ペット保険の補償内容は、人間の医療保険と同じく通院、入院、手術の際に保険金が支払われるほか、商品によってはペットが死亡した際の火葬費用や、事故やケガによるペットの車いす作成費用なども対象となっています。多くの場合では、予防接種や健康診断、去勢・避妊手術などは補償対象の範囲外と規定されています。

ペット保険では1年更新の商品が多く、歳を重ねるごとに保険料は高くなる傾向にあります。加入に年齢制限が設けられているものも少なくありません。また、ペットの種類によっても保険料は大きく変わるため、商品ごとによく確認しておく必要があります。

ペットのケガや病気の治療費はどのくらいかかる?

ペットには人間のような健康保険制度が存在しないため、治療費は全額飼い主の負担となることから、人間の医療費と同じくらい、もしくはそれ以上に高額となるケースも少なくありません。ペットの治療費は基本的に自由診療とされているため、動物病院によって費用に差があります。

東京都福祉保健局の「東京都における犬及び猫の飼育実態調査の概要(平成23年度)」によると、犬の年間医療費は1?6万円未満という回答が59.9%でした。同様に、猫の年間医療費は1?6万円未満という回答が44%となっています。

さらに、日本獣医師会が2015年に発表した「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調の調査結果」によると、ペットを飼っている3,096世帯のうち、ペットが病気にかかったことがない割合は16.5%でした。1つの病気における治療費の最大額は1万円未満が19.6%、1万~2万円が15.9%と多い一方で、10万円以上かかった世帯も合計で14.3%いることがわかっています。

ペット保険の必要性がある人、ない人の違い

ペット保険の必要性については、ペットの年齢や飼い主の経済状況によって大きく異なります。

人間と同じく、動物も年齢を重ねるごとに病気やケガの可能性が上がってきます。ペットがあまり若くない場合、健康が気になる場合、たとえペットの年齢が若い場合であっても、ペット保険への加入は効果的です。

また、ペットの治療費が高額となった場合、費用を捻出することができずに後悔した経験がある場合も、ペット保険への加入をおすすめします。保険に加入していることで早期治療・早期回復につながりやすく、高度な医療など治療方法を選択することができるようになります。

ペットが若い場合には病気の可能性は低くなりますが、それでも異物誤飲や散歩中の事故など、不意のケガについても考慮しておきましょう。

経済的余裕があってある程度の資産を蓄えている方は、ペット保険に入る必要性は低くなります。また、ペット保険は新規加入できる年齢が決められており、上限は7~13歳前後が一般的です。

人間の医療保険と同じように、ペット保険は「何かあった際のお守り」です。保険に加入しない場合には、日頃から「ペット貯金」をしておくと安心です。

飼うからには最後まで責任をもとう

ペットは、たとえ病気やケガがなかったとしても、飼育自体に費用がかかるものです。将来の治療費の捻出に少しでも不安を感じた場合はペット保険に加入し、病気やケガの経済的リスクを抑えておきましょう。

大切な家族であるペットは、最後まで愛情を持って世話をすることが大切です。保険を利用しなくても対応できるのか、コツコツ備えておくほうが安心なのか、改めてよく考えてみましょう。

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