いきなりですが、「旅行に行く予定だけど、急な病気で行けなくなったらどうしようや「自転車を運転しているとき、誰かにぶつかって怪我をさせてしまったらどうしよう」と思ったことはありませんか?小さな不安は日常生活の中でたくさんあると思います。そういった方に見ていただきたいのが「ミニ保険」です。「ミニって何がミニなの?」「普通の保険とどう違うの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。 今回はそんなミニ保険についてご紹介したいと思います。
ミニ保険ってなに?
ミニ保険というのは、その名の通り従来の保険と比べ保険期間が2年以内、保険金が1000万以内と比較的補償が小さな保険のことを言います。そのため、支払う保険料が少額で、気軽に加入しやすいことが特徴です。また、ミニ保険は生命保険や損害保険にはない「こんな保険あったんだ」とびっくりするような保険も含めいろいろな保険があります。
こんな保険もあるの!?様々な種類があるミニ保険
① 自転車保険
自転車保険は聞いたことがあると思いますが、最近義務化地域も増えていることはご存じですか?自分は関係ない、事故なんて起こさないと思っていませんか?あまり自転車事故のイメージがない方も多いと思うので事故事例を紹介します。平成25年7月4日には、小学5年生の男の子が自転車で事故を起こし、60代女性が意識不明の重体になった事故で、賠償額9521万円の判決が神戸地裁で出されました。いきなり何千万という請求をされた時、すぐに支払うことができるでしょうか?『自転車保険』は高額な賠償金の可能性がある自転車での事故や損害を補償してくれる保険で、一括または年払いが多いですが、月々で見ると100円程度から準備できるものもあるので、普段から自転車に乗っている方にお勧めです。
② チケット費用保険
「楽しみにしていたコンサートなのに、事故で怪我をしてしまい行けなかった」「急遽予定が入ってしまってキャンセルせざる得なかった」などのお話を聞いたことはありませんか?楽しみにしていたコンサートに行けないだけでもショックなのに、場合によってチケット代は戻ってこないことを考えるとショックは2倍ですよね。そんなときに役に立つのが『チケット費用保険』です。保険料も数百円から準備できるものがあり、やむを得ずイベントに参加できなくなった場合に補償してくれるため、イベントなどに行く際におすすめの保険です。
① レスキュー費用保険
あまり知られていないですが、登山やアウトドアスポーツなどで「怪我をして動けない」「雪山で遭難してしまった」などの日本国内で遭難事故に遭った際に、捜索・救助費用を補償する保険です。もしケガや遭難などでヘリコプターを利用する場合、公的機関が捜索を行う際には費用は税金から支払われますが、民間のヘリコプターに捜索を依頼する際は、運行費が1時間50万円ほどかかります。また、山中での捜索を民間の救助隊などに依頼する場合も、日当として1人2万円~5万円程度の費用が発生します。いくら高額になろうと命には代えられないと思いますが、捜索時間や人数によっては更に金額は高額になってしまいがちです。金額如何によっては、楽しい山登りが一転、今後の支払いに頭を抱えることになりかねません。今回紹介した『レスキュー費用保険』は捜索・救助費用を補償し、保険料も300円程度から準備することもできるので、アウトドア活動を行う予定がある方に、万が一の補償としておすすめです。(参照:JACCS「海や山で遭難したら?知っておきたい救助費用とレジャー保険」)
このようにミニ保険は日常のちょっとしたリスクに対応できる保険が揃っていて、手ごろな保険料で補償を追加することができます。
ミニ保険はもしもの事態に備えて、ピンポイントの補償を準備したい方におすすめです。
人によって必要な補償は異なりますが、先ほど紹介した以外にもかなりマニアックで用途を限定した保険が数多くありますのでご紹介します。
・結婚式の予定がある人にはキャンセル料を補償してくれる『結婚式総合保険』
・ペットを飼っている人には医療費を保障してくれる『ペット保険』
・ビルなどのテナントに入居されている人には設備や備品の損害を補償してくれる『テナント総合保険』などもございます。
自分に合った補償を準備することでより安心して自分の趣味や生活を楽しめるようになります。ミニ保険はもしもの事態に備えて、ピンポイントの補償を準備したい方におすすめです。まずは自分に合う保険、自分に必要な保険は何なのか相談してみてはいかがでしょうか。
<クレジット>
ファイナンシャル・プランナー 松川達也
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